グダグダな日々

コマコです。アラサーです。婚活したり、考えたり、寝たり、買ったりしています。

婚活、どこからはじめるか⑤/とか言ってるからダメなんだよ。

いろんな角度から婚活について考えてきた私は、友達Mにここまでの進捗を報告した。

Mは子熊に似た27歳の女性で、でんでんでんぐりがえしでバイバイバイするのが似合う愛嬌と、南国っぽい陽気でおおらかな雰囲気がある。

私が結婚というテーマにいかに向き合い、婚活の下準備としていかなる課題に頭を悩ませてきたか。

一部始終をフンフンと聞いたMは、「んー…。準備とか言ってるからダメなんじゃなーい?」と答えた。

 

え、いやいや、婚活するならまずいろいろ考えないといけないって書いてあるんだけど。

「かんけーないって!そんなんの前に婚活アプリやりなって。面白すぎてやべえから」

かくして、私の婚活にあたる検討は5項目中3項目まででとりあえず完了として、婚活アプリという戦場にいきなり繰り出すことになった。

 

ラテン系の子熊はこんがり日に焼けた小さな手で私のスマホを器用に扱うと、『Omiai』というアプリをダウンロードした。

Mいわく、同じマッチングアプリの『Tinder』よりは参加人数が少ない代わりに真面目(年齢層高め)で、『ゼクシィ縁結び』よりは多くの人が登録していて軽いノリ(結婚のプレッシャーが重くない)らしい。

 

運転免許証と、大学以降の私の半生の記録がつまったFacebookアカウント。

個人情報の塊をぶち込み、自分の身長やら体型やらのプロフィール、相手に望む年収やら企業やらのプロフィールを素早く打ち込んでいく…Mが。

 

え、あの、伴侶見つけるために私これまでめちゃめちゃ考えてきたんだけど…。

「やーもう、だからそんなん考えだってしゃーないってえ」

反知性主義なMのスタンスにより、当たらずとも遠からず、現実の私よりちょっと素敵に仕上げられたプロフィールがネットの世界に爆誕した。

 

登録が完了したアプリを開いた瞬間、ドカンと知らない男性の顔写真が大きく表示される。

「え、アリ!!」

1秒もかからず『合格』ときめ、将来の伴侶候補をスワイプする子熊。

えっ!!!えっ、いや、そんな感じ?将来の伴侶探してるんですけど??

「マッチングしないとなんも始まんないんだから…アリ!…アリ!…ナシ!あっやべっ……アリ!…ナシ!」

次々表示される男性の半数以上は、Mの設定したなんらかのハードルを飛び越えて『合格』の方向にスワイプされていった。

「これで、相手もコマちゃんのこといいなと思ったら連絡取れるようになるから」

Mが言いおわらないうちに次々に『マッチング成立』のメッセージが表示される。

 

なんか大変なことになってきたぞ…。

 

続く